世の中には、「第二新卒はもったいない」という否定派と「貴重なチャンスを逃すな」という肯定派がいる。
自分のスタンスは肯定派。なぜなら人によっては得られるメリットが大きいから。
ということで、ほぼ第二新卒をした自分が迷える方々のために転職の時に意識したポイントを解説する。
転職して変わったことについてはこちらの記事を参照ください。
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【第二新卒】第二新卒で転職して変わったこと
転職の何が怖いって後戻りできないこと。 Ctrl+Zで元に戻せるパソコン操作と違って、転職は失敗だった場合にそれを取り消すことができない。しかも人生に与える影響度が割とでかい。 そんな危険な橋を実際に ...
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目次
第二新卒転職をした理由
興味がない製品を一生やっていくことを考えると幻滅した
自分の場合は第二新卒でメーカーからコンサルに転職をした。
転職した理由は、興味の湧かない製品を一生やっていくことが考えられなかったから。
完全に就活時代の選択をミスったのだが、自分の生活に馴染みの薄いニッチな業界を選択したために、ずっと同じ製品をやるイメージを持てなかった。
ネームバリューに惹かれて就職してしまった
あとは新卒就活時のあるあるであるネームバリュー好き好き就職の罠にハマってしまった。というか自分からハマりに行った。
親は喜ぶとか後輩に自慢できるとか他人軸で選択してしまった結果、そこには自分の軸が一切含まれていなかった。
その結果、本当にやりたいことはなんだっけ?ということを考えると、1社目のメーカーで実現することは難しいと感じるようになった。
やりたいことを動詞で考えるとはまさにこのこと。
第二新卒はキャリアチェンジできる最後のチャンス
働かないと分からないこともある
第二新卒は若者がキャリアチェンジできる最後のチャンスだ。
なぜならキャリア転職で未経験転職はできないから。キャリア転職は、業界か職種が同じであることが望ましいとされていて即戦力であることが前提になっているケースがほとんどだ。
そんな中、実際に働き始めてキャリアチェンジしたいと思ったあなた、今しかそのタイミングはない。
村上春樹も30歳成人説を唱えているから大丈夫。20代はまだいろんなことをやっていい。らしい。
たとえば22で大学を出て、「さあ、一生かけてこれをやろう!」と思えるようなことって、そんなにないでしょう?ですから、僕は前々から「30歳成人説」を提唱しています。30まではいろんなことをやってみて、30になってから人生の進路をはっきり決めればいいじゃないかと。 村上春樹
第二新卒をした友人の例
とある友人は、学生時代からファッションが好きでそのままアパレル業界に就職した。
ただ友人はそこで気がついた。私が好きなのは、オシャレな服を着てお出かけすることであって人に服を売ることではない、と。
逆にアパレル業界で就職した先は、休みも少なく給料も安かったから、オシャレな服を買ってお出かけするさえ難しくなった。
結局友人は広告系業界に転職をして、十分な休みと給料を得て幸せに暮らしている。めでたしめでたし
第二新卒は最後の切り札だ
とはいえ、第二新卒は最後の切り札だ。理由を説明する。
新卒で成功している人がいる事実から逃げてはいけない
第二新卒で転職するということは、新卒で就職した先がなんらかの理由で失敗だったということ。
実際に新卒就職で成功している人はいるし、その人は第二新卒で転職することを考えていない。
という事実を受け入れて、なぜ転職する必要に迫られたのかを自分なりに考える必要がある。
次のチャンスがあるとは思わない方がいい
これまでより、新卒就職で失敗した人向けの第二新卒は広く受け入れられるようになってきた。
だが、第二新卒の次の「第三新卒」は存在しない。第二新卒というジョーカーを切った以上、次のチャンスは自分の選択を正解にする以外ない。
気軽に次のチャンスがあると思わない方がいいだろう。
第二新卒で考えるべきポイント
ではこの絶対に失敗できない第二新卒を成功させるためにはどのようなことを考えればいいんどあろう。
その結論は、「自分自身のありたい姿につながるか」だ。
ありたい姿を考えずにネームバリューなどに惹かれてしまった結果、前回と同じ結果になることは明らか。
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転職を考える前にありたい姿を考えるべき理由【手順も解説】
転職を考えるタイミングは誰しも一度はあるはず。 一方で転職すること自体のハードルが下がったせいで、ネームバリューや給料のみに惹かれて転職を繰り返してしまう転職スパイラルにはまっているしまう人もいる。 ...
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自分自身がどうなっていたいから、その手段としてここに転職しよう。という順番。
決して転職することが目的になってはいけない。
第二新卒にオススメの業界
若干のポジショントークが入りつつも、第二新卒オススメの業界はコンサル業界だ。
もちろんやりたいことが明確な場合は例外だが、特にやりたいことがない場合はオススメ。
案件次第で色々なことを経験できる
1つ目のオススメ理由は、案件次第で様々な業務を経験できるから。
数ヶ月〜1年ほどで案件は終了するから、その都度新しい環境に行くチャンスが生まれる。
いろんなことを経験する中でやりたいことを見つけられる環境が整っている。
コンサルであれば広く門戸が開かれている
しかも今コンサル業界は拡大期を迎えていて、未経験者含めて広く門戸が開かれている。
友人にコンサル業界の人がいない場合は、エージェントと話をしてみてもいいだろう。
もちろん、その他の業界に興味がある、何をしたいのか分からないという場合でも気軽に相談に乗ってくれる。
皆さんが第二新卒転職をするにしてもしないにしても人生がいい方向に転がることを祈るばかりである。