思い返せば社会人1年目は仕事はできないわ、楽しくないわで精神の不調をきたしていた。今思えば。
耳鳴りがしたことも胃液の味がしたこともあったし、通勤電車が脱線することを祈ったこともあった。休みの日は部屋から出たくなかったし、友人と会ってもどこか上の空、ということが続いていた。
今思えば絶対に良くない状況だし、たぶん半分鬱になっている。とはいえ、幸運なことに休職したりすることはなかった。
長い社会人生活を健全に過ごしていくためには、体の健康と同じくらい心の健康も大切だから以下で説明していく。
目次
メーカー1年目の自分
メーカー1年目の自分は、直属の先輩と馬が合わず、しかも仕事ができずとても苦しかった。
分からないことを聞いても詰められ、聞けずにいると進捗がなくて詰められ、八方塞がり。
しかもやりたいことならまだしも、やりたくないことをやっているという最悪な状況。さらに当時の手取りは20万ちょい。
やりたくなくて、できないことを、安月給でやらされるという救いようのない状況がそこにはあった。
そんな日々が続いていくと、だんだん活力が湧いてこなくなって、全てのことがどうでも良くなってくる。
仕事前に散歩をしないとおかしくなりそうだったから、日々の日課が朝の散歩になった。ある日、大雨にも関わらず散歩をしている自分にびっくりしたこともあった。
周りの状況
同じ会社の年の近い同僚も、大学時代の友人も何人かメンタルをやられて休職した人がいる。その数は、知っている限りで両手には収まらない。
自分も許されるのであれば休んでしまいたかったが、謎の責任感と気合いで仕事には行き続けた。
その頃、大学時代の友人と会っても「さっきから話聞いてる?」と言われることがしばしばあったが、今思えば完全に上の空で心ここに在らず状態になっていた。気がする。
ということでメンタルをやられてしまうのは、業界業種関わらず起こりうる問題なのである。
なぜメンタルをやられるのか
今思えばそりゃメンタルおかしくなるよな、という原因が自分なりに分かる。
当時の自分は以下の全てが揃っていた。魔のフルコンボ。
人間関係
おそらくほとんどの原因が人間関係に起因するものだと思う。
仕事している以上、人との関係は避けて通れないし、人間の悩みの全ては人間関係から起こると何かで見たこともある。
自分の場合も、その当時直属の先輩といい関係を築くことができていなかった。
仕事ができない
仕事ができない → 詰められる → 自己肯定感が下がる → 病む というスパイラル。
仕事ができて圧倒的な成果を出すことができている場合、他の人に何かを言われてところで「それはあなたの意見ですよね?」となるが、仕事できない場合は全てがブッ刺さる。
だから根本原因を探ってみると、仕事ができないに行き着くことは多い。気がする。
意義を見出せない
やっている仕事が何の役に立っているのか分からない場合にも、人間は病みがち。
人間は意義が欲しい動物だ。
報酬で報われない
意義を見出せない場合も給料が良ければ全て報われるという人もいる。そういう人は報酬を得ること自体が意義になっているから。
ただ給料まで低いとなると話は別で、何でこんなことをこんな安い給料でやってるんだ、となりがち。
解決策
精神科医でもない自分が、当時病んで再起不能にならなかった理由を分析する。
仕事以外のコミニティに所属する
当時、ありがたいことに仕事以外のコミニティがいくつかあった。
大学時代の友人と定期的に会ってたし、近所のジムにもいつも会えば話をする友人?もいたから、「仕事できない自分」というキャラを忘れることができた。
ひとつの環境に依存してしまうと、この世の中にポンコツな自分しか存在しなくなってしまう。それは精神衛生上よろしくない。
こういう時に社内恋愛をしていると脳内のキャラ変換ができないから、よろしくない。
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どうでもいいやマインド
原因となるものを排除しようと精一杯頑張ったうえで、最終的には自分を守るためのどうでもいいやマインドも大切だと思う。
これは逃げではなく、勇気を持った戦略的撤退。
自分がいなくなっても組織は回るし、何ならこの広い地球で自分なんてちっぽけofちっぽけということを忘れてはいけない。
困ったときの必殺技はGoogleマップで現在地から極限まで縮小してみること。そうすると「あれ?世界は想像より広くないか?」となる。
まとめ
メンタルをやられているあなたは、決して自分だけではない。周りにはメンタルやられそう、もしくはやられてしまった仲間たちがたくさんいる。
特に責任感が強い優等生ほどメンタル不調に陥りやすい。
そんな時は、仕事以外のコミュニティで本来の自分のキャラを保って、最終的にはどうでもいいやマインドを持ちながら、長く走り続けられる状況をキープしたい。
社会人は短距離走ではなくマラソン、とはよく言ったものでゆっくり自分のペースで走り続けることが大切。
当時の病みそうで病まなかった自分へ、「ナイス」。