転職を考えるタイミングは誰しも一度はあるはず。
一方で転職すること自体のハードルが下がったせいで、ネームバリューや給料のみに惹かれて転職を繰り返してしまう転職スパイラルにはまっているしまう人もいる。
街中の献血と違って、転職すること自体を目的にしている人はいないから本来転職とは幸せになるための手段にすぎない。そう、転職を手段として有効活用するためには、自分がどうなりたいの部分「ありたい姿」を先に考える必要があるんだ。
ということで今日はそんな迷える転職希望者のための「ありたい姿」を見つけるべき理由とその方法を説いていく。
なぜありたい姿を考えるべきなのか
ありたい姿を考えるべき理由は、転職をして後悔しないため。
繰り返しになるが転職は手段に過ぎない。目的なしに手段ばかり考えていたら、違う方向に進んでいても気が付きようがない。
人生の目的である「ありたい姿」を定義した上で、自分自身の進むべき道を考えるようにしたい。軸のない転職は、単にネームバリューや給料のみに惹かれて「なんか違う」につながる。
自分の周りによくいる世間にマウントを取れる企業で働きたい場合を例として考える。
きっとこの場合は手当たり次第に有名企業をエントリーしていくことになるが、有名企業で働くことが目的なのではなく、その先にモテたいとか親を安心させたいとかがあるはず。
この場合、目的が「モテたいとか親を安心させたい」で、手段の1つとして「有名企業に転職する」がある。決して目的が「有名企業で働く」ではない。
注意ポイント
目的と手段を混同しない!
ありたい姿ってなに?
ありたい姿は、「人生がどんな状態になっていたら心地よいか」という人生の軸である。
人生の目的地は人によって違う。生まれ育った環境も趣味嗜好も全く同じ人は存在しないから、人の数だけ答えがあるし、もちろん正解は存在しない。
にも関わらず、思考停止で皆が同じように就職人気ランキング上位企業を目指すから幸せになれないのである。そしてまた別の企業に正解があると信じて転職をしていく。
ありたい姿は、自由になりたいという人もいるだろうし、何より家族との時間を確保したいという人もいるだろうし、日本を変えてやる!という気概の人もいるだろう。
「人生がどんな状態になっていたら心地よいか」を定義して、それに沿った行動をしていれば幸せになれる。
ありたい姿を見つける方法
ありたい姿を見つけるには「人生がどんな状態になっていたら心地よいか」をお金、場所、能力などの制限を一切設けずに考えてみよう。
人間は無意識のうちにストッパーをかけてしまいがちだから、意識的になんの制約も設けずに考えみるべき。そうすることで本当の目的を見つけることができる。
その上で自分の場合は、「好きな時に好きな人と好きなことを好きなだけやれること」という結論に行き着いた。
しかしそのためには、スキルもお金も足りない。だからそれらを獲得できる業界に転職をすることにした。という感じ。
転職活動に生かす方法
ありたい姿を定義したうえで、自分のできること・やりたいこと・やらなければいけないことを加味して職を選べばよい。
多くの人がいきなり自分のできること・やりたいことを考え始めるから失敗する。自分のできること・やりたいことでも、ありたい姿と正反対のことであれば切り捨てるべきだし、逆も然り。
ここら辺の考え方は、以下の本によくまとまっているので、深く知りたい場合はこちらをどうぞ。
ありたい姿が見つかったあなたは最強だ
ありたい姿が見つかった後は、それに沿った行動するだけだから超シンプル。
例えば「人の感情を動かして、その人の人生を前向きに変えたい」という軸を見つけた人がいたとする。その人は論理で人を動かすコンサルより、感情に訴えかける広告業界とか直接生徒と触れ合う学校の先生とかの方が合っているだろう。
こんな感じに、ありたい姿により合致する方を選べばいいだけだから迷いが減ってやるべきことがシンプルになる。そしてありたい姿以外は全て手段だから、日々の小さな選択にも活用できてより人生全体で良い方向に向かう。
上の例の場合だと、普段読む本も心理学系の本になるかもしれないし、休日の予定も勉強の一環として映画やスポーツ観戦が増えるかもしれない。
以上転職を考える際には、ありたい姿を定義するという最優先事項が存在する。目先のことに囚われてしまわないよう自分の人生は自分で導いてあげたい。
そのためにありたい姿は羅針盤的な存在で役に立つ。